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ニュー・レンジのウリ

ニュー・レンジのウリはデザインだけにあるのではない。その内側に隠されたメカニズムもすべてが新しいのである。まず、これまではフレームと別体だったボディが一体式の強固なスチール製モノコック構造になり、そこに取り付けられるサスペンションも伝統的なコイルスプリングによる前後リジッドアクセルから、フロントがマクファーソンストラット、リアがダブルウィッシュボーンの4輪独立懸架へと激変した。しかもそれを、電子制御のエアスプリングと組み合わせている。エンジンも一新された。これまでのOHVローバーV8から、ぐっとモダンなDOHCバルブのBMW製V8へと変更されたのであるニュー・レンジローバーはボディサイズも拡大され、全長4950×全幅1955×全高1865mの巨大なクルマになった。したがって車重もかなりのヘヴィ級で、最上級仕様たるヴォーグでは2500kg、やや装備の簡素なHSEおよびSEでも2420kgに達する。そのニュー・レンジローバーが2002年初夏にいよいよ日本でも発売開始され、富士の裾野で最上級モデル、ヴォーグの試乗会が開かれた。ちょっと高めのキャビンに乗り込んで周囲を見回すと、視界は良好で、ボディサイズは大きくなっているが、ステアリングは先代より切れるから、使い勝手は心配するほど悪くなさそうだ。5段ATをDレンジに送ってスロットルを踏み込むと、車重25tのボディが思いのほか活発に動きだす。

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