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ヤフーは着実に自己革新をし続ける

展開は見事に功を奏して、九四年の立ち上げから一年もたたない時期に、すでに一日当たり百万アクセスを達成するほどの速いスピードでユーザーへの浸透を実現することができたほどです。こうした明確な差別性をヤフーは積極的なマーケティング活動を通じて訴求し、ブランドの構築につなげていこうとしました。同社は、そのマーケティング活動においてもヤフーの提供価値についての理解を促進させることに基軸をおいており、PR活動には特に力を入れてきています。また、サイバー世界においてのみでなく、むしろリアルワールドの媒体を中心に広告活動を展開する試みも他社に先駆けて積極的に行っています。他では得られない価値の提供を強みとして、ヤフーは、自社のブランドの他ブランドからの明確な差別化を図り、強いブランドを確立することに成功しました。ヤフーのマネジメントメンバーの非凡なところは、いったん確立したブランドにひとときも安住することなく、めまぐるしく変化する経営環境のなかでどうすれば自社の差別性が維持できるかということを追求し続ける姿勢にあります。どの事業も比較的参入障壁が低いサイバー世界においては、新しい事業コンセプトも瞬く間に模倣され、せっかく築いたはずの差別性も容易に崩されてしまうリスクが極めて高いと考えられます。そういった特性を十分に理解していた同社は、ブランド確立の後も引き続き、自社の事業モデルのさらなる進化を目指して三つの領域を中心に事業拡大への取り組みを行ってきました。その一つの取り組みが音声や映像による配信を特徴とするブロードキャストードットーコムの買収などを通じた情報配信機能の強化であり、二つ目が八十万のメールーグループを持つeグループスの買収など、コミュニケーションーサービスの充実への取り組みです。ダイレクトマーケティングを強みとするヨヨダインードットーコムや電子商取引システム開発企業ヴィアウェブの買収は、eコマース分野への強化策という第三の強化領域です。常に、顧客に対して「他では得られない商品・サービス」、すなわち明確な実質価値を提供し続けるためには自社の事業モデルを進化させ続ける姿勢が重要なのであり、ヤフーは着実に自己革新をし続けることによってそのブランドカも維持し続けることができるのです。