キノコ類には、動物実験で移植したがんの転移を抑制する効果の認められているものがある。その代表は、アガリクス、ブラゼイ、ムリル(ヒメマツタケ)である。こんな報告かおる。がんをマウスの皮下に移植してから、ヒメマツタケをとらないグループ、二〇パーセントのヒメマツクケの粉末を食べたグループ、体重一キログラムあたり一ミリグラムのヒメマツクケを注射したグループの三つに分けた。観察した結果はこうだ。ヒメマツクケの粉末を食べたグループでは、がんの転移はマウスの八一パーセントで防げた。注射をしたグループでは、九一パーセントで防げた。対照的に、ヒメマツタケをとらないグループでは、がんの転移はまったく防げなかった。キノコ類にこれはどの薬理効果があることは、驚くにはあたらない。現在、治療に利用されている多くの薬剤はキノコ類も属している菌類に由来するからだ。では、どのようにしてヒメマツタケががんを抑制するのだろうか。ヒメマツタケの有効成分は、βグルカンという多糖類で、免疫システムを増強するはたらきかおることが知られている。すなわち、βグルカンが、免疫の兵士であるマクロファージ、B細胞、キラーT細胞などを活性化し、がん細胞を撃退すると理解されている。βグルカンは、ヒメマツクケだけでなく、シメジ、エノキダケ、マツタケなどにも含まれているから、これらのキノコ類にも似たような効果が期待できる。できれば、βグルカンを健康食品である青汁からすすんで摂取しましょう。
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