カルバン・クラインにグウィネスーパルトロウが現れても、だからどうしたって感じよね」。ロンドン在住のスタイリスト兼ファッションこツィター、ナヴァズーバトリワラも、セレブはもう使い古されてしまったと認める。「セレブとその太鼓持ちみたいな雑誌には、ほとほと嫌気がさしてるの。私に言わせれば、ジェニファー・アニストンやグウィネスーパルトロウみたいな人たちは、そこそこの装いをした美人っていうだけ。せいぜい隣の家の女の子が変身した程度の。美しさだっていうのに、メディアがいわゆるスタイルーアイコン的なものに祭り上げちゃって。バカみたい。でも、。ザーセレブリティという憧れの対象を通せば、景気を刺激する効果が得られるわけよね。セレブがそのシーズンのダッチのバッグを持ち歩けば、雑誌がそれを取り上げ、大衆が商品を買うというように」。イベントでのセレブのスタイルは、あまりにも作り込まれたものになってしまった。スターは、着たい服があっても、スタイリストに却下されればあきらめるしかない。その結果、スターの本当のスタイルを知る機会はなくなってしまっているのだ。また、「ファッショナブルな人には、必ず、助っ人がついてたわ」。こう語るのは、元『ニューヨークークイムズ』のファッションコラムニスト、バーナディンーモリスである。「『ワシントンーポスト』社主のキャサリンーグラハムはダイアナーヴリ土フンドに助けてもらってたし、オードリー・ヘプバーンにはジバンシイが、ジャッキー・オナシスにはホルストンなんかがついてたでしよ。でも、スタイリストーゲームもここ数年で行くとこまで行ってしまって、アカデミー賞授賞式みたいなイベントの前にはデザイナーがハリウッドにスタッフを送り込むまでになった。その結果、個々人が本当に好きなスタイルなんて、全く見えてこなくなっちゃったのよ」。それでも、助っ人を使う人が増えたことは、デザイナーにはまさに願ったり叶ったり。ヴェールを被った広告をガンガン打っていきたい彼らにとっては、現在のような形のスタイリストも使えるメディアのひとつだからである。デザイナーの息のかかったスタイリスト連中については、かなり前から噂はあった。「みんなそれぞれに付き合いはあるもの。なかには、友人のデザイナーにすごく感化されていて、助けになりたいと思ってるスタイリストだっているわよ」と『ウイメンズーウェアーデイリー』のギンズバーグ。