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働く保育士の給与は他と比べて低い

異文化を単に排除したり、逆に日本のやり方に同化させたりするだけではなく、保育士も、異文化をもつ保護者や子どもも、そして受け入れ側の日本人の子どもたちも満足する環境を、どうしたらつくることができるのだろうか。また集団としての共通の価値観を、どうしたら構築することができるのだろうか。そのひとつの取り組みをA保育園の事例からみてみよう。外国人の子どもを受け入れているA保育園は認可外保育機関であるため、そのなかで働く保育士の給与は他と比べて低いにもかかわらず、保育士の多くが自分の子育てもしながら、長期にわたって働き続けている。保育機関での働きやすさに関してはさまざまな指標が考えられるが、たとえば勤務時間や雇用形態は、保育士の働きやすさに影響を与える大きな要因のひとつであろう。とくに私立の保育機関では、保育士が自分の子どもを出産すると、その労働条件の厳しさから勤務を続けることができないことも多い。しかしそのような保育機関が多いなかで、A保育園では自分の子どもの育児もしながら勤めることができ、保育士のなかには3人の子どもを育てている者もいた。A保育園でも外国人幼児を受け入れているが、その受け入札には困難さをあまり感じないという。A保育園を訪問する前は、外国人の子どもの受け入れにきちんと対応していないがゆえに、困難さがみえていないのではないかとも思ったが、実際観察させてもらうと、そうでもなさそうである。

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